館もののエロゲーとして優等生な作品。熟れた巨乳未亡人、貞操帯を履いた処女の生意気娘、ドM気質なメガネっ娘メイドという属性にどれも反応する方には、とてもオススメ。
ストーリー
あらすじ
キャバクラにハマって会社の金を横領した主人公は、逃亡の末、偶然にも雪山にある宗像家の館に辿り着く。
宗像の女当主 瑠璃江は、彼を娘の家庭教師として暖かく迎え入れると、さらには娘の初めての人になってほしいとまで依頼した。一方、娘の奈琴のほうは、処女を捧げるかわりにまず母を妊娠させるよう持ちかける。
主人公は、常識外れの母娘の態度を訝しみながらも、彼女たちを籠絡するため、怪しげな屋敷のなかを探索していく。
「娘の処女を奪ってほしい」
「私とセックスしたいならママを妊娠させて」
序盤からパワーワードの応酬で、下半身が期待に膨らむものの、宗像母娘の願いを叶えるのは実は容易でない。 娘の奈琴の処女穴は常に貞操帯に守られており、母の瑠璃江は予め避妊しているからだ。
主人公が母娘をモノにするためには、館のなかを探索して手がかりを見つけなければならない。依頼未達のままでもちょっとくらいなら相手してもらえるが、それは宗像母娘に遊ばれているだけだ。贔屓のキャバ嬢に裏切られたことで女性不信と欲求不満がごっちゃになっている主人公としては、その程度で満足するわけにはいかないだろう。
「邪娠娼館」という本作のタイトルは、邪神召喚をもじったものだと思われる。宗像母娘が主人公に突拍子もない依頼をした理由にも、それが関わってくる。また、宗像母娘だけでなく、一見してサブヒロイン然としたメイドの恋もストーリーに深く関わっており、本作にはストーリー展開上不要なキャラクターが一人もいない。
本作は、館もののエロゲーとしてなかなか出来の良い作品だと思う。探索や謎解きにかまけて一番重要なエロがおざなりにされることがないし、低価格帯のゲームで3人もヒロインを登場させたわりに、どのヒロインにも強い存在感がある。邪神関係の謎は終盤の種明かしに丸投げされた感があるものの、序盤のパワーワードが放たれた訳はそれより前に詳らかにされるので、エロシーンにとって重要な設定はちゃんと活かされている。
エロシーン
エロシーン数 合計26:瑠璃江8、奈琴7、恋7、瑠璃江&奈琴1、奈琴&恋2、ハーレム1
基本CGは25枚で、価格比ではやや多め。CG差分は変化が大きく、ダイナミックなエロシーンを楽しめる。特にパイズリや口淫シーンの描写は執拗で、最も力が入っているように思える。
ヒロインのイキ顔は基本アヘ顔で、激しい絶頂時には頭部の仰け反り有り。口淫シーンでは、口周りへの陰毛付着、ひょっとこ口によるバキュームもある。
本作のビジュアルについて、個人的に最も気に入ったのは貞操帯の外観。金属で作られたそれは、少女の股間にぴったりとフィットしており、それでいて肛門部分はフルオープンという仕様だ。処女穴さえ守れれば、排泄穴は自由に使ってもいい、という製作者の優しさが滲み出るかのようである。尻側の紐があの細さなら、貞操帯の鍵を見つけるより紐を切ったほうが早いなどと宣うのは、紳士的な言動とはいえないだろう。
何よりまんこを守る以外に余計な機能――例えばバイブやらローターなどの場違いな玩具が付与されていないのがいい。貞操帯とは操を守るものであり、そこに直接的に邪な快楽を与えてはならないからだ。巷には貞操帯プレイを謳っておいて余計なギミックをつけてしまう残念な作品も多いが、本作はそうでないところが良い。
さて、本作のヒロインたちの性根は淫乱であるから、快楽を常に求めている。ビッチな態度で主人公を誘惑さえする。しかしながら、どのヒロインも譲れない一線を持っており、そこを責められると激怒したり、恐怖で泣き叫ぶことになる。そういう態度を取るヒロインを快楽でねじ伏せ、自分に夢中にさせるのが本作の醍醐味で、決してビッチの誘い受けだけが魅力なのではないのだ。
エロシーンの具体例については、以下のヒロイン別のリストを参考にしてほしい。なお、ヒロインは全員爆乳であるから、もちろんそれを活かしたエロシーンもある。リストでは明示していないが、セックス中に乳を揉みしだくことも多い。
宗像 瑠璃江 CV:御苑生メイ
子持ちの資産家未亡人。常に欲求不満であり、キスされながらおねだりされると拒めない淫乱女だ。
それでいて、心のほうは未だに亡き夫を想っているので、瑠璃江とのセックスは寝取り要素もある。心の大事な部分を侵されると、普段とは全く違った反応を見せてくれるので、とても嬲り甲斐がある。
エロシーンでは、もはや奇形に近いその爆乳を弄ばれることが多い。肉体改造された結果、母乳が出るようにもなる。
宗像 奈琴 CV:高梨はなみ
わがままで生意気な小娘。母の瑠璃江に負けず劣らず性欲旺盛だが、常に貞操帯を身に着けており、頑なに処女だけは守っている。
奈琴とのエロシーンでは、貞操帯を履いた処女の肛門開発というマニアックなプレイがある。ただし、そのプレイはエロシーン枠1つしかなく、さらにいえば貞操帯処女のエロシーンもそれを含めて2つしかない。膣内快楽に目覚めた後は膣でのセックスばかりになるので、アナル愛好家にとってはその点が残念だ。
しかしながら、あれだけ必死に処女を守っていただけあって、いざ処女を奪われたときの反応はとても良い。その反動としておまんこセックスの快楽に転げたとしても、誰も彼女を責められないだろう――ちんぽ以外では。
嵩原 恋 CV:綾音まこ
奈琴に責められたい願望を持つ淫らなメイド娘。陥没乳首。生粋のドMであり、性奴隷としてモノのように扱われると興奮してしまう。連続中出しアクメをキメられると、表情がすごいことになる。
とはいえ、奈琴に近づく主人公には敵意を抱いているため、ファーストプレイでの恋の態度は嫌悪感剥き出しだ。そんな彼女をちゃんとチンポで屈服させてから奴隷にするのは手間だが、それはそれで達成感があって良い。
本作購入時には、恋はサブヒロイン的な位置づけだと思っていたが、実際はそんなことはなかった。ある意味ではメインヒロインと言ってもいい。個別のエンディングはないが、エロシーンの数でいえば嵩原母娘と同等の扱いである。
3P、ハーレム
エロシーンは3Pが3つ、ハーレムが1つ。内容はわりと普通であり、射精の仕方がパターン化している。
総評
評価:優 短い作品だが、とても良い内容だった。「邪娠娼館」というイロモノなタイトルからして購入時には不安もあったが、やはりORCSOFT(DWARFSOFT)は信頼できるブランドだ。館ものというストーリーが複雑になりがちなジャンルのなかで、あくまでエロを重視し、シンプルな内容にまとめている点を高く評価したい。
低価格であるために一人あたりのエロシーンが少なく、若干の物足りなさが感じられるものの、それはエロシーンの出来が良いからでもある。個人的には、奈琴は処女のまま、瑠璃江には中出しをしないままで、もっと遊んでいたかった。さっさとペニスをぶち込んで中出しアクメをキメさせよう! というのは実にこのブランドらしい展開なのだが、折角ああいう設定を作ったのだから、そこをもう少し膨らませてくれても良かったと思う。