えんとも~二人まとめて可愛がってね、パパ~ レビュー(評価:優)

ふわりとしたタイトルとパッケージの見た目に反して、強い毒気のある作品。援交だけでなく、女子校生調教モノとしてみても優秀。一本道シナリオなので、攻略チャートは作成していない。

ストーリー

あらすじ

家に帰りたくない薩川優里は、金持ちの源三おじさんと援交している。優里は優しい源三おじさんを気に入っており、今では源三以外とは援交していない。
ある日、優里は静谷舞依と出会い、同じく家に帰りたくない舞依を源三のいるラブホテルに誘った。優里と舞依は援交友達となり、源三との援助交際を介して交友を続けていく。

購入時の期待は低かったが……

初めに白状すると、私は本作のシナリオに全く期待していなかった。「えんとも」という凡庸で味気ないタイトルに、桃色めいたパッケージの絵、そしてクレージュエースというブランドの作風を鑑みれば、ビッチな美少女JKといちゃいちゃセックスするだけの内容に終始するだろうと想像していたからだ。

購入動機は作品が気になったからではなく、単なるブランド買いである。クレージュエースは制作品の出来にムラのあるブランドだから、おそらく本作は、どちらかと言えば駄目な部類に入るだろうと予想し、本当に何の期待もしてなかったのだ。

ところが実際にやってみると、これがタイトルやパッケージからは想像不可能なほど濃厚な毒気を放つ作品であることに驚かされた。

援交少女の主観による歪なストーリー展開

まず本作には、援交のパパ役である源三の視点がない。優里と舞依いずれかの視点で描かれている。それ故、作中で描かれる源三という買春おじさんの人物像は、あくまで精神的に未熟な少女二人の主観による。そしてその二人によれば、源三は“優しくて、気のきく、エッチが上手なおじさん(おじさま)”なのだ。

また、本作のテキストは、登場人物の背景について説明的な記述が少ない。そのかわりに、とても主観的だ。優里と舞依の一人称は、地の文においてもエモっぽい少女の内心の呟きでいっぱいである。自分の立場や現在の状況を読者に分かりやすいように独白するのではなく、その時々の自分の気持ちを語っているだけなのだ。

このようなテキストを通して読み取れる、本作のストーリー展開はかなり歪だ。

源三という男は、第三者の視点からみれば、とんでもないクズ野郎だ。行き場のない女学生に対して表面的には紳士的に振る舞っているが、実際にはその不安定な気持ちにつけ込んで、自分にとって都合の良い娘に仕立ているだけにすぎない。また――甚だしいネタバレになるのでここでは詳細を控えるが――この男は単なる援交相手の分際で、お気に入りの娘を手放さないために、立場に物を言わせて他人の家庭まであっさり壊そうとするようなゲスでもある。

しかし、客観的な視点からはそうであったとしても、援交少女からすればそうではないのだ。少女にとって、「おじさん」とは行き場のない自分に優しくしてくれる存在だ。若い男たちはみんな自分勝手な性欲をぶつけてくるが、「おじさん」たちはみんな優しくしてくれるし、お金もくれる――そして、そんな「おじさん」たちのなかでも、源三おじさんは最良の人であり、「おじさんの娘だったらなぁ」と本気で思えるような人なのだ。

「えんとも」のストーリーは、良識を唱えるツッコミ役不在のまま、未成熟な少女の主観たれ流しで進められていく。優里と舞依にとって、源三おじさんとすごす時間は至福の時だろう。源三にとってもそうもかもしれない。しかしこの援交関係は、外野からみれば、ひどく歪んでいる。そしてその歪な関係性は、抜きゲー定番の「ご主人様と性奴隷」の関係性にも似ているのだが……本人たちに恐らくその自覚はないだろう。

女子校生調教のカタルシス

で、結局のところ、本作は抜ける作品なのか?
というと、援交だけでなく調教モノも好きならオススメできる。

実はこの作品は、女子学生調教モノとしてみても優秀である。

ストーリー開始時点で、優里は源三とすでに一年間も関係を持っている。優里はこの間にすっかり彼とのセックスにハマっており、以前は何人かいた援交相手を切って、今では源三一人にしぼって交際を続けている。

優里が源三に向ける感情は、明らかに援交相手へ向けるそれとは違う。優里にとって源三は単なる財布ではない。源三と一緒にいると安らげるし、気持ちよくもなれる。家庭環境が悪くて家に帰りたくない優里にとって、源三の待つホテルは“いつでも帰りたくなる自分のホーム”なのだ。

そんな優里は、ある日、自分と同じように家に帰りたくない少女――静谷舞依と出会う。舞依は、教育熱心で厳格な父親が苦手で、母親も頼りにならず、家に拠り所がなかった。優里と舞依は面識のない赤の他人であったが、優里は舞依にシンパシーを覚えたのか、彼女を”自分のホーム”へと連れ帰ることにしたのだ。

そうした成り行きで、舞依も源三と援交することになるのだが、実はこのとき舞依は処女であった。だから、源三と初めてセックスしたときは痛くて苦しかったという。けれども、二回目となると軽い絶頂感を覚えるようになり、「優里のように気持ちよく感じられる子になりたい」とまで思うようになった。

ついこの間まで処女だった女子学生にしては、異常な心境である。しかし、父親に抑圧されてきた舞依は、援交する前の自分を無価値と捉えていたので、援交の対価としてお金や称賛を得たことで、そこに自分の価値を見出してしまったのだ。

こうして舞依は、あくまで自分の意思で源三と会い、セックスする関係を続けることになる。晴れて援交友達となった優里も、そんな舞依を歓迎し、二人一緒に源三に抱かれることが多くなる。どちらか一人だけで源三と会うこともあるが、「源三パパ(もしくは、おじさま)」と援交したあとは、必ず報告し合うような関係を保っている。

このような関係性のなかで、源三は、新たに手に入れた舞依の才能を開花させていく。舞依には数えるほどのセックスの経験で絶頂に至る才能――すなわち、淫乱の才能があったのだ。

ストーリーが進むにつれて、舞依はまんこだけでなく、アナルもしっかり開発されていく。当然お口でちんぽをしゃぶることも覚えたし、野外で露出プレイをすることも経験させられる。舞依の尿道から溢れた小水は、源三の喉を潤しもする。

ストーリーの序盤は優里の視点で進められていたが、中盤からは舞依の視点が増える。しかし、それによって優里が不遇となるわけではない。むしろ二人一緒に調教されるときには、源三は何かと優里を優先的に扱う。舞依は散々焦らされたあとで、ようやく慈悲を得るようなポジションだ。

そうしてストーリーの終盤では、良識のあるプレイヤーならドン引きするような展開が待っている。これまで変態的な快楽を仕込んできた成果と、降って湧いたような寝取りのカタルシスが合わさり、個人的にはとても興奮させられる展開だった。

エロシーン

エロシーン数 合計14:優里2、舞依3、優里&舞依9

エロシーンはすべてアニメーションで描かれる。そのベースとなる基本CGは、14枚。この価格のフルアニメーション作品としては、悪くないボリュームだ。

アナルセックスも含め、ペニス挿入シーンには、膣内または腸内のカットインあり(OFF可能)。射精して内部が白濁とするところまで描写されている。

以前公式サイトで公開されていたサンプル動画をみたかぎりだと、ヒロインの表情がどうも硬くて心配だったが、実際のゲーム内でみると表情の変化差分に過不足はない。ちょびぺろさんの描くヒロインの表情には性的に唆られる充分な魅力がある。

エロシーンの大部分はラブホテルで行われるが、公園などに出向くこともある。ヒロインは全裸、もしくは全裸で縄縛された状態で調教されることが多く、制服姿でのエロシーンは意外と少ない。

具体的にどんなエロシーンがあるかについては、以下のリストを参考にしてほしい。

薩川 優里 CV:かりんとうか

母子家庭で育った少女。母親がクズ男を引き寄せやすく、クズ男と関わり合いになりたくないというのが、家に帰りたくない理由のようだ。

援助交際歴は3年だが、一年前に源三と知り合ってからは源三一筋。ただし、源三に対する独占欲はあまり強くはない。源三が他の女を抱くのは少し嫌だが、彼女が「マイマイ」と呼ぶ舞依を抱くのならOK、らしい。

当初は源三を「おじさん」と呼んでいたが、舞依の「おじさま」呼びに触発されて以後は、「源三パパ」と呼ぶようになる。

  • 【ラブホテル】[制服] 騎乗位、中出し
  • 【ラブホテル】[全裸] 舞依の前で対面男性上位、中出し

静谷 舞依 CV:ヒマリ

教育熱心な父親のため、勉強漬けの毎日をすごす少女。父親が苦手で、母親は頼りにならないため、家に帰りたくないようだ。

援交前は処女で、援交後はファーストキスを含めていろんな初めてを奪われていく。自分よりも感じやすい優里に謎の憧れを抱いており、彼女のように気持ちよくなりたいと思っている。

ちなみに、最初の頃は恥ずかしがって源三を「おじさま」と呼んでいるが、心のなかでは「源三さん」と呼び続けている。

  • 【ラブホテル】[全裸] 優里に背後から抱きつかれたまま騎乗位で素股、処女喪失、中出し
  • 【ラブホテル】[全裸] クンニ、手マン、アナル指弄り
  • 【ラブホテル】[全裸] 後背位&アナル指弄り、中出し、ペニスは膣から抜かずにアナルバイブ責め、アナル後背位、腸内中出し

優里&舞依

基本的に、優里と舞依は二人一緒に抱かれるか、同じ部屋にいてプレイすることが多い。源三と3Pする場合、ちんぽを与えられる順番は優里が先、舞依が後である。

  • 【ラブホテル】[制服] ダブルフェラ、顔射(映像上は髪に射精)
  • 【ラブホテル】[全裸] 優里(上)と舞依(下)が対面でサンドイッチ状態で源三と順番にセックス、それぞれ中出し
  • 【ラブホテル】[全裸(舞依は縄縛)] 舞依が背面顔騎&優里が騎乗位、優里に中出し&舞依が源三にお漏らし(飲尿)
  • 【ラブホテル】[全裸&縄縛] まんぐり返しのまま舞依に膣ローター&優里とセックス、中出し、舞依とセックス、中出し、二人の膣にバイブをプレゼント
  • 【公園】[全裸] 立ったまま膣とアナルをローター責め、陰核&アナルオナニー、源三に放尿(飲尿)
  • 【公園】[全裸] ベンチに手をつき立ちバックで順番挿入(優里は膣、中出し/舞依はアナル、中出し)
  • 【高級クラブ】[ホステス風ドレス] 隆司(舞依の父親)の前で舞依と源三の後背位、中出し /優里が隆司に手コキ(テキスト上は手に射精)
  • 【ラブホテル】[全裸] 隆司の前で舞依(縄縛)と源三がアナル背面座位(膣にはバイブ挿入)、腸内中出し、バイブを抜いて膣挿入、中出し /優里が隆司に手コキ(テキスト上は手に射精)
  • 【ラブホテル】[全裸] 隆司が舞依と対面男性上位&源三が優里と対面男性上位、それぞれ中出し、相手交代、それぞれ中出し

総評

長所
  • 徐々にエスカレートしていくやや変態的で濃いエロシーン
  • おじさんとの援交にハマっていく少女たちの生々しい心理
  • 調教と寝取りのカタルシス
  • スムーズなアニメーションとエロティックな表情の変化
短所
  • テキストが縄縛の快楽をうまく伝えていない
  • 手コキシーンで射精のCG差分がない

評価:優 この作品は、リアリティとファンタジーが良い塩梅で混交している。

優里がおじさんとの援交にハマった経緯を聞けば、環境によってはこんな理由とフィーリングで援交に依存する少女は本当にいるかもしれないと思う。真面目な舞依にしても、援交に手を出した切欠は異常だが、自己評価の低さが災いして快楽に依存していく過程については説得力がある。ストーリーは次第にあり得ないような展開をみせるものの、援交少女たちがおじさんのなかに居場所を求める感情の純粋さ、歪さには非常に生々しいものを感じる。

本作は、援交モノとしても、あるいは女子校生調教モノとしてみても満足のいく内容であった。出来れば同じようなシナリオで、調教過程におけるエロシーンを増量したものがミドル~フルプライス級の作品としてリリースされるといいのに、とさえ思う。これまでプレイしてきたクレージュ系の作品のなかでは、最も好きな作品の一つに数えられそうだ。

販売サイト(DL版, パッケージ版)

ダウンロード版
パッケージ版
ソフトさーくるクレージュ(クレージュエース)の販売作品リスト
エロゲー エロゲーレビュー
著者
Asmiya
Asmiya

旧サイト(DLdou)含めて10年近く、主にエロゲーのレビューや攻略記事を書いています。レビューは「その作品の購入を検討するにあたって必要となる情報を、出来るだけシンプルに詰め込もう」という観点から試行錯誤しており、時折書き方が変わることがあります。更新情報はTwitterやフィード(RSS)で配信しています。

Asmiyaをフォローする
エロゲ・カタリ