姫騎士とオークの異種姦モノ。シナリオは穴だらけのご都合主義だが、孕ませ輪姦と異種出産に特化したエロシーンはとても良く出来ている。それらの性的嗜好を持つ方には、強くオススメできる。
ストーリーの特色
姫騎士vsオーク軍団
本作は、4人の姫騎士隊と、オークキング率いるオーク軍団の戦いを描いた作品だ。
事の始まりは、見習い姫騎士エステルの入隊試験。類まれな治癒魔法の才を持つ彼女に、姉にして最強の姫騎士であるスカーレットとその部下たちが同行し、難易度Fランクのオークの巣穴に挑むというチョロい試験であったはずが、実はそこはすでにオーク軍団の拠点となっていて……、というのが序盤のあらすじだ。
本作は、6章立ての構成で、DLsiteではそれぞれ章ごとにバラ売りもされている。
第1章から第3章にかけては、下等なオークたちによる容赦のない輪姦で、高潔なヒロインたちの自尊心を苛め抜くことを主眼とする。第4章は輪姦による妊娠と出産、第5章も同じく妊娠と出産を描くが、後半はオークの巣穴ではなく王都に舞台が移る。最終章は、オークキングのハーレムと、悪堕ちした姫騎士のその後を描いている。
知性あるオーク達の脅威と魅力
本作には、オーク(緑)、ミドルオーク、ハイオーク、オークキングの4種類のオークが登場する。
オーク(緑)とミドルオークは、アルシャン王国の各地を襲って女を犯し、連れ去らう雑兵的なポジション。ヒロインの処女膜は一つ残らず、彼らによって美味しく頂かれる。
高貴な姫君と忠節厚い騎士隊員が、よりにもよって上位種ですらない下等なオークたちによって純潔を汚されるわけだ。近世風のこの世界では、戦闘職と言えど処女の価値は非常に高い。後の婚姻や王位継承を左右するほどなので、ヒロインたちが味わう屈辱は相当なものだっただろう。
ハイオークは、個体別のユニークな特殊能力と、異常な生殖能力を持つオークの上位種だ。第1章~第2章に登場する中ボス的存在のハイオークは、石化という実に抜きゲー向きの特殊能力を備えており、戦闘だけでなくエロシーンでもその力を活用してくれる有能な豚だ。
しかも、このハイオークは、豚のくせにスカーレットの羞恥心を煽ることに関しては素晴らしい働きをみせる。単純に輪姦すだけではなかなか堕ちないスカーレットを、絶望のどん底に突き落とせたのは、彼の煽りスキルの高さによるところが大きい。
オークキングは、本作のラスボスである。はっきり言って、アルシャン王国の人間たちよりも余程知恵のある存在だ。本作では、姫騎士たちがこのオークの親玉を倒せるかどうかが、王国の命運を左右することになる。
敗戦国の姫君は
注意! この項目は、この作品において重大度の高いネタバレを含みます。未プレイの方は、予め知らないほうが楽しめるかもしれませんので、ご注意ください。
もしもオークキングを倒せなかった場合、姫騎士と王国の辿る末路は悲惨なものだ。王国の女という女は犯され、オークの繁殖のための「牧場」送りとなる。姫騎士は王都侵攻時には肉盾として利用され、王都陥落後は晒し者にされてしまう。
しかし、寛大なるオークキング様は、家畜に等しい敗戦国の姫君に対して慈悲をお与えになる。なんと、スカーレットとエステルの2人を王妃としてお迎えになるというのだ。
オークキング様とのウェディングセックスで、姫君たちはすっかり二股巨根ちんぽの魅力に取り憑かれてしまう。そしてアルシャン王国の姫であることを捨てて、オークキングの王妃として悪堕ちすることになる。
嬉しいことに、本作では、スカーレットとエステルが悪堕ちした後のエピソードも複数用意されている。それは、エロシーンの枠数でいうと5枠分もある。悪堕ちした王妃たちは、元部下のベアトリスやデイジーも巻き込み、高潔であった姫騎士時代では考えられないような淫蕩な行為に耽ることになるのだ。
エロシーンについての概観
基本CGとエロシーン数
エロシーン数 合計39(非エロ+1):スカーレット 7、 エステル 7、ベアトリス 2、デイジー 1、スカーレット&エステル 9、ベアトリス&デイジー 5、ハーレム 1、モブ 7
基本CGは48枚。エロシーンの差分は、ヒロインは基本CG1枚あたり10枚前後だが、モブは10枚未満と少なめ。差分変化はさほど大きくはない。本作の価格からすると、質・量ともに並程度。
異種姦、輪姦、妊娠・出産に特化
本作は、最終章以外は完全に異種姦に特化している。そのうえで、エロシーンは、オークによる孕ませを前提とした輪姦だらけだ。
オークの精液は、糞尿を混ぜ込んだような色彩で、実に汚らわしい。それがオークと比べて小さな姫騎士たちの穴に注がれるわけだが、一度注がれただけで満杯になり、残りはまんこや肛門から溢れ出てくる。乱暴に口内射精された場合は、吐き出すこともできず、窒息を防ぐためにはオークの恥垢とともに飲み下さなければならない。
オークのなかでもハイオークの精液は、人間の牝を即座に孕ませ、出産させるという効果がある。ヒロインが輪姦されている最中にボテ腹になるのは、大量のザーメンを注ぎ込まれたからではなく、急速に胎児が成長したからだ。また、オークの子どもは生まれながらの強姦魔であるから、ヒロインは産んだ直後の我が子にレイプされることすらある。
本作のエロシーンは、どれも実用性が高いものばかりだが、個人的に気に入っているのは以下のとおり。
……ハイオークがらみの輪姦ばかり気に入ってしまった。出来の良い石化プレイは貴重であるし、インスタント孕ませ出産こそは本作の醍醐味であるから仕方ない。そう思いたい。
ベテランと未熟者の違い
本作のエロシーンは、スカーレットとエステル、ベアトリスとデイジーの組み合わせで犯されることが多い。その際、スカーレットは妹のエステルを、ベアトリスは後輩のデイジーを常に気遣っている。スカーレットやベアトリス一人だけなら自決もあり得ただろうが、妹や後輩の存在が枷となっているため、彼女たちは死を選べない。
また、スカーレットとベアトリスは、姫騎士や戦士としての気位がとても高い。穢れたオークごときに犯されて快楽に喘ぐなどプライドが許さないため、オークたちにどれだけ犯されようとも、正気を容易には手放さない。
だが、まだまだ未熟者であるエステルやデイジーは、ベテランの彼女たちのようにはいかない。エステルやデイジーは、オークの巨根に犯されると、わりとすぐ堕ちる。快楽堕ちした彼女たちは、快感を耐え凌ごうとするスカーレットやベアトリスのすぐ傍で、あんあん喘ぎながらオークのちんぽを求める。そうした快楽へのギャップが、本作のエロシーンをいっそう楽しめるものにしているのだ。
悪堕ちした姫騎士は
ヒロインが悪堕ちする作品は数あれど、悪堕ちするタイミングは大抵エンディングの間際だ。そうである以上、悪堕ちヒロインのエロシーンは大雑把なものになりがちだが、この作品は悪堕ちした後のエロシーンに5枠も割いている。
スカーレットとエステルは、悪堕ちすると、親しかった人間たちにもまるで容赦がなくなる。
ベアトリスとデイジーは、オークキングに見せるための余興としてレズプレイを強要される。スカーレットとエステルの父親、すなわち国王は、娘の足コキによってサディスティックに絶頂させられる。そのほか、スカーレットが夜の街でショタを漁ったり、エステルが昔の恩師にクンニを強いたりと、やりたい放題だった。
作品の評価
評価:良 本作のシナリオは、その世界観はオークの巨根に犯されたエステルのまんこのようにガバガバであり、ストーリー展開はご都合主義に依存している。
処女の価値が高い世界で一国の姫君を騎士に仕立てて、負ければ苗床確定なオーク討伐に差し向ける軍事的習わしなど、そもそも不合理だ。一体でも苦戦するハイオークがワラワラいて、さらには最強のオークキングまで控えている状況で、大した勝算はないけどみんなの力を合わせたら勝てるかも? では納得がいかない。
ストーリー性という一面だけをみれば、本作は駄作に違いない。しかしながら、本作の価値はもとからそこにはない。高貴なものを徹底的に汚す、価値ある処女を奪って何度も孕ませる、出産した我が子が母親をレイプするなど、異種姦の背徳的な要素がぎゅっと濃縮されているシチュエーションにこそ、本作の価値はあるのだ。
本作のエロシーンは、姉と妹、先輩と後輩という組み合わせが多い。姉や先輩は何とか快感を我慢しようとするのに、妹と後輩はすぐ堕ちて快感を貪るようになるというギャップがとても良かった。また、姫騎士が悪堕ちした後のエロシーンが全体の1割ほどあって、従前との性格のギャップも楽しめた。
異種姦による孕ませ、出産に特化したエロシーンのみに期待するなら、本作はとてもオススメできる作品だ。