横スクロール型アクションゲーム。近未来的なSF世界で、変身ヒロインのハスミと地下アンドロイド組織の戦いを描く。操作性は悪くなく、価格のわりに陵辱イベントが充実している。
変身ヒロイン VS 地下アンドロイド組織
「ミッションマーメイデン」は、「テイル・アンダークラスト -ハスミと最後の7日間-」(リンク先はDLsite)の続編にあたるらしい。前作はRPGだったが、今作は横スクロール型アクションゲーム。ハスミや彼女が所属している組織の背景などはほとんど説明されないので、前作未プレイの身としては少し不親切に感じた。
ストーリーは、調査員ハスミが、カリマンタンのジャングルで目撃された未確認バイオ兵器の調査に向かったところ、現地でアンドロイド組織と戦うことになった、というもの。主要な登場人物のキャラクターについては、見た目の可愛らしさもあり、コミカルな印象がある。だが、敵方の幹部であるサキとマリの事情は至ってシリアスで、ストーリー展開はやや重いものだった。
ゲームシステムの特徴
本作は、3つのマップと各4つのステージ(合計12)からなる横スクロール型ACTだ。ステージを1つずつクリアしていく構成で、一度クリアしたステージをもう一度プレイすることもできる。各ステージにはフラグメントと呼ばれる特殊アイテムが隠されているので、それを取りこぼしたときに回収に向かうことになるだろう。
変身と装備
ハスミのメインウェポンは棒のようなもので、ゲージが溜まると変身可能。ゲージが枯渇するまで変身状態を維持できるが、一気に消費して「レーザーガトリング」という強力な技を使うこともできる。
また、ハスミには11種類の装備品が用意されており、そのうちから4つ選んで、好きなように強化できる。装備品の組み合わせによってはお手軽に強くなるので、アクションゲームが苦手な方にも優しい仕様だ。
敵に捕まれば、陵辱イベント発生
ゲームシステムの目玉となるのは、敵に捕まったときの陵辱イベント。ハスミが抵抗しないかぎり、敵は延々とその場で彼女を犯し続ける。また、その最中、MOBも相変わらず活動しており、他の敵がハスミの陵辱に参加することもある。
MOBによる陵辱イベントは、男女の戦闘員による陵辱のほかは異種姦、機械姦になる。敵方の幹部であるサキやマリとのイベントなど、一部のイベントはテキストつきだが、基本的には擬音つきアニメーションと効果音、喘ぎ声で描かれる。
なお、イベントギャラリーはゲームクリア後に全開放されるので、ゲーム中で逐一回収する必要がない。
ゲームパッドと高解像度に標準対応
本作は、ゲームパッドに標準対応しているので、JoytoKeyなどでわざわざ割り当てる必要はない。もちろん、ゲーム起動時のキーコンフィグで、好きなボタンに好きな機能を割り当てることもできる。
スクリーン解像度は、最大1440pまで対応している。この点、個人的にはとても嬉しかった。私のメインモニターが4K(150%スケーリング)なので、最高画質1440pなら、ウィンドウモードは丁度良いサイズ、フルスクリーンでも快適にプレイすることができた。
作品の評価
評価:良 ACTなのでシナリオのボリュームは小さいが、話自体は綺麗にまとまっており、シリアスな感動もあった。ハスミはもちろん、サキもマリも見た目は可愛い女の子で、レズプレイもあることから、百合的な妄想を膨らませる余地もあった。
同人にしては操作性が良く、ゲームパッドに標準対応している。また、スクリーン解像度は最大1440pまで対応しているので、高解像度ディスプレイでも快適にプレイすることができた。価格のわりに陵辱イベントが充実しており、それで抜けるかどうかはともかくとして、お得感もあった。
不満を感じるのは、攻撃手段が少ないので、後半に行くほど飽きやすくなること。また、ハスミを拘束するトラップとしての敵が多数、それも引っかかりやすい位置に配置されているので、サクサク進めたいときには鬱陶しいということ。もっとも、敵に拘束されてからの陵辱イベントが本作の肝である以上、ある程度は仕方ないかもしれないが。
そうした不満はあるものの、基本的に一周しかプレイしない前提でいえば、本作は良い作品だ。シナリオはほぼ一本道だし、ギャラリーの穴埋め作業も必要ない。実績をコンプリートするのも然程苦行ではないので、そもそも繰り返しプレイする気がないプレイヤーにとっては相性が良い。