膨らみかけの魔法少女たちと担任教師の甘々なセックス――あるいは、陵辱。快楽に喘ぐだけでなく、苦痛と嫌悪に苛まれる少女たち。甘えと献身が両立するヒロインの魅力は引き出せている。ただし、序盤の構成に難あり。
ストーリー
あらすじ
教師の主人公は、ある日、担任クラスの女生徒3人が魔法少女として冥魔と戦っている現場に遭遇した。主人公は血や体液を媒介として魔法少女に魔力を譲渡する能力を持つが、譲渡しすぎると性的興奮が抑えられなくなる。茜、葵、ミアの処女を意図せず奪った主人公は、3人の部活顧問として、魔法少女の活動をサポートしていく。
序盤の構成に難あり
序盤の出来がとても拙いので、その時点では駄作を掴まされたかと思った。
敵対する冥魔の口調がとても説明的で、つまらない。 ヒロインの貴重な処女喪失シーンは唐突に発生する上、内容が薄っぺらい。選択を一度間違えると必ずゲームオーバーになるが、ワンパターンで脈略のない結末しかなかった。
しかし、主人公が魔法少女の部活顧問となってからは、ストーリー展開も安定してくる。理不尽なゲームオーバー直行がなくなり、説明的な台詞回しもだいぶ改善された。エロシーンも、処女喪失時とは違って、複数の基本CGを用いた長尺のものが基本となる。
ヒロインのキャラ立ては良好
ヒロインたちのエロティックな魅力については、充分に引き出せていたのではないかと思う。処女喪失の時点からヒロインの反応には違いがあり、後のエロシーンでも身体的特徴や性格の違いが活かされている。
ヒロインに共通するのは、主人公のことが大好きだということ。魔法少女3人組にしろ、敵対する冥魔少女ノワールにしろ、厳しい状況にあっても何とか主人公を生かすのに、彼女たちなりの最善を尽くしている。
魔法少女たちは、主人公に接する普段の態度こそ違えど、致命的な状況にあってはとても献身的だ。その一方で、主人公とのセックスでは、初々しいながらも積極的に交わり、甘えてエッチなおねだりをしてくるところがとても良い。
エロシーン
エロシーン数 合計31:茜 6, 葵 6, ミア 6, 冥 7, 葵&冥 2, 茜&葵&ミア 2, 茜&葵&ミア&冥 2
エロシーンは、和姦と陵辱どちらもあり、割合としてはやや陵辱が多い程度。陵辱は主に異種姦。
陵辱は冥魔だけでなく、主人公によっても行われる。ただし、ヒロインは主人公が好きなので、冥魔に犯されるのと比べれば嫌悪感は弱い。
陵辱の際、ヒロインは媚薬等を盛られることがある。その場合、ヒロインは、冥魔等に犯される嫌悪感はもちろんあるけれども、肉体的には激しい快楽を感じる。しかし一方で、媚薬等が使用されない陵辱シーンもある。その場合は、耐え難い苦痛を感じるので、リョナ寄りのエロシーンになる。
エロシーンの具体例については、以下のヒロイン別のリストを参考にしてほしい。このリストにおいて「。」は基本CGが入れ替わることを表している。
緋神 茜(CV:梅原亜衣)
アルカナルージュ。優しく明るい子。意外にも3人のなかでは一番勉強が苦手。
エロシーンでは主人公に焦らされ、甘えておねだりする様子が可愛らしい。膨らみかけの胸にはじめてブラを付けたのは主人公のため。普通のブラではなくて、スポーツブラというところがまた可愛い。
氷上 葵(CV:野中みかん)
アルカナヴィオレ。大人しく控えめで、自己主張が苦手な子。レイプされても相手を責めるよりむしろ自分を責めるタイプで、過去のトラウマからくる罪の意識に苛まれている。
ヒロインのなかでは、最も胸の発育が良い。主人公が喜びそうなこと=Hをネットや本で調べて、しっかり予習してきている。自分はエッチで悪い子だからお仕置きしてほしいようだ。まだ幼いのに精液を飲んで興奮できるなんて、淫乱の素質がある。
柏山 ミア(CV:渋谷ひめ)
アルカナブラン。天真爛漫に振る舞い、主人公をよくからかうが、根はとても素直な子。正直言って、エロシーンでは一番印象が薄いのだが、エンディングシーンで執拗にアレをねだってきたのには恐れ入った。将来はきっとバブみのある奥さんになるだろう。
四堂 冥(CV:櫻井ありす)
冥魔少女ノワール。ロ○ビッチ風な態度も取るが、意外と純情。冥王様に身も心も捧げるつもりだったが、実際に捧げた相手は……。
肌の色は綺麗な褐色だが、下着の下は真っ白で、桜色の乳首が浮かんでいる。エロシーンではこのいやらしい肌色のコントラストを惜しげもなく晒してくれるので、美少女の褐色・日焼けスキーには堪らない。
複数ヒロイン
総評
評価:可 膨らみかけの美少女に甘えられるのは至福であり、彼女の献身は尊い。平和のために戦う魔法少女が陵辱され、化け物の仔を強制的に出産させられるのは憐れだ。せめて快楽を感じていればいいのだが、苦痛と嫌悪しか与えられないときもある。 本作は、幼い正義のヒロインたちに天国も地獄も平等に与える作品であり、それがコンセプトであれば成功していると思う。
しかし、序盤の出来の悪さに加え、独立した個別ルートを用意できなかったのは残念なことだ。ほとんど一本道に近いシナリオを部分的に分岐したような構成であり、個別のエンディングが取ってつけたように感じる。さらに分岐させた代償として、同じシーンを何度も観るような構成になっているのも拙い。
また、準フルプライス級(PK通常版 税別7,800円)の作品なのに、おまけを除く基本CGが50枚しかない。コスパが良いとはお世辞にも言えない内容であり、良作と呼ぶにはまだ足りないものがある。