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ヨールキ・パールキ『ラストモール~首吊男子と肉食女子~』レビュー(評価:良)

人類の8割が突如として消滅した世界で、生き残った男女(男は1人だけ)が、避難先のショッピングモールでセックス三昧の日々を送る全6話のオムニバス。エロシーンは誘い受け、もしくは男性被虐からの逆転和姦が主となっている。

主人公の音矢総介(28歳)は、変わってしまった世界に絶望して自死するところであった。しかし死ぬ直前で最上ロゼッタ(28歳)に救出され、童貞を奪われる。その後は主にロゼッタの手引きにより、彼女を含めた8人の女達ーー淫乱体質の母娘、内気なギャル、エッチに興味津々な双子姉妹、テクニシャンな淫乱JK、調教好きなアラサー女、反社会的な父を持つ薄幸少女と、それぞれ趣向の異なるセックスをしていく。

生存本能により性欲が強まった女達が、モール内に1人しかいない男を日々セックスに誘うという状況はハーレムと言っていいだろう。しかしながら、本作は、公式の説明通り、ヒロイン1人つき1話の全6話という構成になっている(より正確に言うと、母娘や双子は2人1組で1話)。つまり、シチュエーション的にはハーレムであっても、エロシーンにおいて全員を一度に抱くことはない。ストーリー的にも、独占ハーレム目当てで買うときっと後悔すると思うので、注意しよう。

プロローグとなる第〇話を除いた全6話のエロシーンの概要は、以下のとおりだ。

各話のエロシーン

第一話:寝具店のベッドで、淫乱体質の伊都川母娘に誘われて母娘丼3P。伊都川母は夫に絶対服従していた過去があり、すでに相当仕込まれているという。不意打ちバキュームフェラ、ダブルパイズリ、ダブル手コキ、手コキで潮吹き、中出しセックス、電マ挿入、種付けプレスなど。

第二話:内気なツインテールギャルは、エッチしたいけれど自分からはなかなか言い出せない。ポールダンススタジオでディルドーオナニーに耽っていた彼女とセックス。ディープスロート、着衣パイズリ、壁鏡の前で中出しセックスなど。

第三話:怪しいクスリで肉体が十代に戻った総介。好奇心旺盛な双子の霧灯姉妹は、そんな総介を拘束して精液を搾り取ろうとする。アイマスク&男性用ボンデージ拘束&アナルローター責め、アナル舐め(または指責め)&手コキ、ダブルフェラ、処女喪失中出しセックス、ダブルお掃除フェラなど。

第四話:テクニシャンな淫乱JKとコスプレエッチ。シチュエーションは万引JKによる警備員への謝罪ご奉仕。乳首ローター&膣バイブの状態でフェラ、JKによるローション乳首責め、アイマスクをしたJKへのペニスサック着用中出しセックスなど。

第五話:最上ロゼッタが調教中の男達と乱交(VRプレイ)。グローブ着用手コキ、ペニスや金玉への電マまたはローター責め、乱交フェラ、ロゼッタへの二穴責め&電マ責めなど。総介とのアナルセックス(電マ、バイブ使用)。

最終話:薄幸セーラー服美少女とラブラブセックス。濃厚な愛撫、フェラ、シャワー室?で処女喪失セックスなど。

この作品は総ページ数170Pもあり、作画は完全に商業レベル。価格も千円を下回っており、購買感覚的には同人誌を買ったというより、一般の成年コミックを買った気分だ。

エロシーンは、それぞれヒロインの個性を反映した内容になっており、毎話の趣向が違っていて飽きない。個人的には第一話の淫乱母娘丼や、第三話の男性被虐プレイが好きだ。調教済みの人妻に娘の前でガチアクメをキメさせるのは背徳感があって興奮するし、また、双子姉妹による無邪気さゆえの容赦ない搾精をくらうシーンも大変良かった。

しかし、全体を通してみると、中途半端に感じる部分も多々ある。

例えば、伊都川母は絶対服従の夫に調教された過去があるけれども、その具体的な内容が明らかにされていないので、想像するしかない。最初は女性上位でもすぐ立場が逆転するので、被虐的な嗜好を充分に満足させられない。状況的にはハーレムであるにもかかわらず、エロシーン自体はハーレムにならない。最終話の幕切れが唐突で、消化不良に感じられる、など。

同人誌としてみるならば、コスパは最高で、作画レベルもかなり高い本作は、気になるなら取り敢えず買っておいて損はないと思う。が、具体的にどんな性的嗜好を持つ方にオススメなのかと問われると、ターゲットが曖昧すぎて特定しがたい作品でもある。

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著者
Asmiya
Asmiya

旧サイト(DLdou)含めて10年近く、主にエロゲーのレビューや攻略記事を書いています。レビューは「その作品の購入を検討するにあたって必要となる情報を、出来るだけシンプルに詰め込もう」という観点から試行錯誤しており、時折書き方が変わることがあります。更新情報はTwitterやフィード(RSS)で配信しています。

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