パイズリ好きな平修道士の成り上がりもの。ストーリー展開は余計なストレスを感じさせず、最後まで気持ち良く読み進められる。エロシーンはパイズリ、授乳・搾乳に特化している。
パイズリ好きな修道士の成り上がりストーリー
本作のストーリーは、前作の主人公ユリナスがパイズリの神(東方十字教においては聖人)として祀られているという点で、前作とつながりがある。しかし、本作は前作からだいぶ時代が進んでおり、主人公も神ならぬ平修道士だ。別に前作の主要キャラが引き続き大活躍するわけではないから、シリーズ未プレイの方が本作から始めても、ストーリーを理解するのに何ら差し支えはない。
本作の時代は、宗教対立の時代である。主メシアスを崇める人間たちは、他の神を崇める種族(ミノタウロス族やダークエルフ族)を邪教徒と見做して差別している。さらに同じ主を崇める人々の間でも対立がある。エルフの女王が治める国リトヴィアでは、俗人総主教を認める東方十字教が国教である一方、リトヴィアの潜在的敵国であるアルメキア王国では、より厳格で排他的な聖十字教を国教としている。
本作の主人公アストルは、元見習い騎士であり、ストーリー開始時点では東方十字教の平修道士という立場にある。アストルはパイズリ好きな聖人ユリナスの信奉者でもあり、本人もまたパイズリへの並々ならぬ欲望を胸に抱いていた。それゆえ彼は”異教の呪術”に手を染めた。「胸の大きな女と出会ってパイズリできるようになる」というユリナスの小像を自ら木彫りし、肌身離さず身につけるようになったのだ。
本作は、そんなアストルがリトヴィア王国内で成り上がっていく物語だ。ただし、アストルはユリナスと違って弱いので、武力を頼みにすることはできない。彼の武器は、異種族や異教徒への偏見の無さと他者への思いやり、持ち前の絶倫性欲とパイズリへのこだわりだ。
アストルが困難な問題を乗り越えるとき、それは実のところ、ご都合主義的なイベントの発生が解決の決め手となっている。しかしながら、アストルは、その場にいる他の誰よりも異種族とのコミュニケーション能力が高い。また、これまで積み重ねてきた善行により、アストル以外のリトヴィア人にはあり得ない、異種族とのコネクションが彼にはある。
問題解決の主要因が奇跡や偶然の出来事にあったとしても、それを奇貨として実際に活かすことができたのは、やはりアストルしかいないーーその事実を周囲も認めているがゆえに、アストルは成り上がっていくのだ。
リトヴィアのお偉方は、異教徒や身分の低い者への偏見が強いが、決して無能ではない。というより、本作がモチーフとする中世的な価値観に照らすと、むしろかなり懐の広い好漢や女傑ばかりだと言える。だからこそ、リトヴィアのお偉方は、出自卑しいアストルを素直に称賛し、彼の功績に見合った地位へと取り立ててくれるのだ。
本作のストーリーの肝は、アストルが成り上がっていく過程で、これまで彼に敵意や軽蔑を示していた人々が、敬意を示すようになることだ。それも成り上がり者への見え透いたおべっかではなく、これまでの自分を内省したうえでの真なる敬意を、だ。
それまで下に見ていた者が成り上がる様をみて、素直に褒め称えることができる人間は現実には少ない。しかし、巨乳ファンタジー世界の人々には、普通にそれが出来るようだ。この素朴な人々による真心からの称賛こそが、本作で得られる”2番目に”大きなカタルシスだ。
では、最も大きなカタルシスはどこから得られるのか? それはもちろん、アストルに惚れたヒロイン達によるパイズリ、授乳・搾乳プレイからだ。
本作のヒロインは、村娘のリーゼルを除けば、全員が平修道士だったアストルよりも格上の身分である。イシュトヴィアは名門の女子修道院院長にして州長官補佐、ベロニカは王宮に出入りする大商人、グネヴィアはダークエルフの族長、セレスティアはリトヴィアの女王陛下だ。
しかも、全てのヒロインが最初からアストルに対して異性としての好感度が高いわけではない。イシュトヴィアは初対面から憎まれ役であったし、グネヴィアは立場上敵対関係にあった。ベロニカとセレスティアは、アストルの手腕に興味を抱いていたが、それは異性としての興味ではなく、あくまで利用価値のある者に対する興味だった。
アストルは、そんな高嶺の花を蝕む様々な問題を取り除くことで、彼女たちを意図せず惚れさせていく。そうして本当にユリナス像のご利益があったのか、彼女たちの魅惑的なおっぱいでパイズリしてもらえるようになる。
身分が低く見下されていた男が成り上がり、自分より上位にいた女たちから認められ、惚れられ、身も心も捧げられるーーそれが、本作の醍醐味なのである。
ところで、読者は、そもそも修道士であるアストルがパイズリされても良いのか、と疑問に思うかもしれない。しかし、東方十字教においては、修道士の姦淫は建前上禁じられているが、膣への挿入がなければ姦淫の罪を犯したことにはならない。たとえ膣に挿れたとしても、敬虔な同業者にバレなければどうということはない。
まるで某国の不良風俗店のような理屈であるが、慈悲深きメシアス様は、懺悔の祈りさえ捧げ奉れば、きっと憐れな子羊をお許しになるだろう。そして聖人ユリナスーーパイズリの神ユリナス様に至っては、「むしろもっとやれ」と激励の言葉を下さるに違いないのだ。
おっぱい特化のエロシーンとヒロインの個性
本作の基本CG枚数は合計87枚。その内訳は、リーゼルは17枚、イシュトヴィアは19枚、ベロニカ、グネヴィア、セレスティアは各13枚、その他は12枚(3P以上のCGは9枚)となっている。差分は数枚から多くて10枚程度と少なめだが、エフェクトによる演出でそのぶんを補っている。本作はWAFFLEの看板シリーズということもあり、このメーカーにしてはだいぶ奮発したほうだと言える。
エロシーンは、パイズリや授乳・搾乳プレイに特化。フェラやセックスも当然するが、その場合でも一枚絵の構図的にはヒロインのおっぱいに焦点が当たるように描かれている。差分変化は、ヒロインの表情よりむしろ、おっぱいの表情を描くことに注力されているようだ。揉みしだかれたり、吸われたりした際のおっぱいの表情がとてもエロティックに描写されている。
エロシーンはおっぱいに関するプレイばかりだが、だからといってヒロインの差別化が図られていないわけではない。ヒロインの異なる性格や立場がエロシーンにもしっかり反映されている。
例えば、イシュトヴィアは修道院院長という立場上、性行為について罪悪感を抱いている。パイズリする程度なら姦淫には当たらないとはいえ、それでもやはり後ろめさはある。そのため、まだ初々しい頃の彼女には、性豪揃いの他のヒロインにはない独特の恥じらいがあった。
とはいえ、イシュトヴィアの性欲は人間にしてはかなり強いため、気分が高まってくると、脅迫してでもセックスしたがるド淫乱ではあるのだが。なお、彼女は陥没乳首であることをコンプレックスにしており、その豊満な胸に沈み込んだ乳首を穿り返すと、良い声で鳴いてくれる。
淫乱さという観点でいえば、セレスティアはイシュトヴィア以上にエロい。何故なら、エルフの女は種族的に、普通の人間の男ではついていけないほど性欲が強いからだ。また、エルフの女は運命の相手(=結婚すべき男)に触ると、からだにゾクゾクした感覚があるという。そして運命の相手と交わったとき、エルフの女はそのゴージャスなバストから母乳を滴らせるのだ。
アストルを運命の相手と認めた後の、セレスティアの性豪ぶりは半端なものではない。一度のエッチにつき1発2発の射精で終わらせてくれることはなく、10回を超えるという人外の絶倫にしかできない回数を求められる。それも夜だけでなく、朝も昼もだ。国で一番偉いセレスティアを咎める者はなく、執務室だろうが聖堂だろうが、どこでも彼女がやりたいときにエッチする日々が待っているのだ。
ダークエルフの女もまた、エルフと同じ種族特性を持っている。さらに、ダークエルフは、命に関わるレベルの性的な弱点も多い。
例えば、インキュビアと呼ばれる植物?はダークエルフだけを狙って種を寄生させる。放っておくと高熱で苦しんだあげく死に至るというが、男のーー可能であれば人間の精液を浴びせれば治癒できる。また、痺れ草の棘に刺された場合は母乳が出るようになり、全部搾り出さないとやはり死んでしまうらしい。
これらの弱点とダークエルフとしての性欲の強さも相まってか、アルメキアではダークエルフの女が娼婦として囲われているというが、それも残当である。こんな犯されるために生まれてきたような種族を、卑しい人間どもが放っておくはずがないからだ。
本作唯一の褐色ヒロインであるダークエルフのグネヴィアは、綺麗に整った三段状のおっぱいを持っている。乳輪も乳首もデカくて、とても吸いつき甲斐がありそうだ。運命の相手と交われば当然母乳が出るので、褐色おっぱいから滴る白い乳を存分に堪能することができる。
そのほか、リーゼルやベロニカとも、魅力的なパイズリ、授乳・搾乳プレイを楽しむことができる。リーゼルについては、浴槽に跨って入浴中のアストルに乳を吸わせるプレイが特にエロかった。ベロニカは本作唯一の非処女(未亡人)であり、時々出てくる亡き夫との情事を思わせる台詞にゾクゾクした。
具体的にどのヒロインと、どんな種類のパイズリ、授乳・搾乳を楽しめるかについては、下記のリストにまとめておいた。なお、リーゼル、イシュトヴィア、セレスティア、グネヴィアについては早い段階から母乳が出るが、ベロニカだけはハーレム以外で母乳は出ないことに注意しよう。また、搾乳と授乳を全ての状況で峻別することは無理なので、乳を吸う場合は一律「搾乳・授乳」と表記している。
評価
評価:優 相変わらずストレスフリーな作風。通常ならばかなりシリアスになりそうな場面でも、脱力系のコメディによって殺伐とならないように調整されている。笑いのセンスは90年代のファンタジックコメディを思わせるもので、人によって古臭いとも、懐かしいとも取れるだろう。
エロシーンは巨乳の魅力を正しく引き出している。二次エロ界には巨乳をウリにしておきながらパイズリフェラばかりで、それは胸ではなく口でイカされているのではないか? と疑問に思う作品も数多いが、本作はそれらとは異なる。挟んだチンポを射精に導くのは豊満な胸の谷間の摩擦が主攻であって、時折あるお口による刺激は、射精後に敏感になったチンポへの無慈悲な追討ちなのだ。
本作は、ストーリーとエロシーンのどちらも楽しめる優秀な作品である。4ifがリリースされたら、そちらも購入するつもりだ。