戦闘ヒロインの洗脳催眠、ハード異種姦もの。秘密結社ネオ・アルゴーのアスカたちが淫獣事件の中心地である天霧女子学園に潜入捜査を仕掛けるものの、佐古田理事長の罠に嵌まってしまう。様々な変態嗜好を満足させるエロシーン集としては優秀な作品だ。
エロシーンについての概観
エロシーン数 合計52(+非エロ4):アスカ 17、ミヤビ 9、シズナ 4、アスカ&ミヤビ 1、アスカ&ミヤビ&シズナ 4、アスカ&千早希&琴子 6、アスカ&その他 1、ミヤビ&シズナ 2、千早希&琴子 2、千早希&琴子&女子学生 2、その他 4
基本CGは63枚(+立ち絵9枠)で、フルプライス作品としては少ない。一方、CG差分の変化はエロシーンの内容に忠実であり、不足はない。
メインヒロインとサブヒロインは、全員処女。ストーリー展開上、処女膜は必ず破られる。ただし、ヒロインは犯された後で記憶を操作されるため、自分が未だに処女だと思い込んでいる場合がある。
エロシーンは、触手による異種姦がメイン。ただし、ヒロインたちを犯す主体は、淫獣細胞を取り込んだ佐古田理事長、淫獣ウィルスにより変貌した堂本教諭、クラスメイトの父兄など、広い意味での人間であることが多い。触手自体に意思はなく、ヒロインたちの拘束具や淫具、あるいは変容したペニスとして扱われる場合が多い。餓鬼などの純然たる淫獣によるエロシーンも少なくはないが、多いとも言えない。
また、エロシーンは、ヒロインが洗脳や催眠の影響下にある場合が多い。洗脳や催眠のかかり具合については、ヒロインによって異なる。
完全に洗脳されているヒロインは、どのように犯されても快感を得ることができる。しかし、記憶を改変されながらも正気を保っているヒロインは、媚薬や淫獣の体液によって発情しないかぎりは、強い嫌悪感や苦痛を感じることになる。具体的にどのヒロインがどのような状態にあるかについては、個別のヒロインについての解説を参照してほしい。
異種姦・催眠・洗脳以外の目立ったエロ要素については、以下のとおり。
射精は、ほとんどの場合、中出しか口内射精になる。エロシーンの具体例については、ヒロイン別のエロシーンリストを参照してほしい。
各ヒロインについての解説とエロシーンリスト
桐生 アスカ (CV:一原わこ)
ネオ・アルゴーの新人ハンター。皇城レイ(シリーズ1作目のメインヒロイン)に憧れている。潜在能力は非常に高いが、お人好しで流されやすい性格のため、敵の罠に嵌まりやすい。
学園に潜入捜査中、VRヘッドセットを用いた偽りのVR授業のなかで、佐古田理事長や堂本らに弄ばれる。オナニーの意味すら知らない生娘だが、さすがに授業内容の異常さには気づく。しかし、敵に正体を明かすわけにはいかないので、嫌々ながらも卑猥な授業を受ける羽目になる。
VR授業中、アスカ以外のクラスメイトたちは皆正気ではない。アスカだけは概ね正気を保ったまま犯されることになるが、場合によっては彼女も一部感覚などを操作されることがある(e.g. ザーメンぶっかけご飯が美味しく感じる)。また、最初は正気を保っていたとしても、快感が高まってくると、一時的に正気を失うこともある。
アスカは、からだを弄ばれることに羞恥や嫌悪を覚えながらも、初期の段階から快楽には敏感に反応する。だが、痛覚が狂わされているわけではないので、苦しいものは苦しいし、痛いものは痛い。それゆえ、リョナ志向のエロシーンでは苦痛に喘ぐことなる。
鳥居 ミヤビ (CV:梅原亜衣)
ネオ・アルゴーの情報分析官で、アスカの相棒的存在。戦闘力はないが、他人と精神をリンクさせる力を持つ。淫獣の被害者の記憶消去や、電脳空間へのハッキングを担当する。
エロシーンは、電脳空間や地下室での監禁調教がメイン。ミヤビは性的快感を生理的な反応と割り切っており、犯されて喘ぐ程度のことに羞恥を覚えない。意思がとても強いので、なかなか快楽に堕ちず、虎視眈々と脱出の機会を伺う、メンタル最強の娘だ。
ミヤビは、犯されて快楽を感じるよりも、苦痛や嫌悪感を覚えることが多い。淫獣の体液や媚薬によって発情した際にはちゃんと快楽を感じるものの、その反応は快感が許容量を超えたことによる悲鳴に近い。そのため、ミヤビのエロシーンはリョナ嗜好との相性がとても良い。
なお、ミヤビは、アルゴー時代に脳に埋め込まれたチップの影響により、淫獣ウィルスによる洗脳が効かない。しかし、VRを介した記憶の改変は有効なようで、以前に処女を失ったにもかかわらず自分は処女だと思い込んだまま犯されるシチュエーションもある。
*アスカと絡むエロシーンについては、アスカのエロシーンを参照。
草薙 シズナ (CV:麻優莉)
ネオ・アルゴー日本支部のエース。普段は温厚で面倒見の良い性格ーーという設定だが、作中では早い段階で敵の罠に嵌まり、佐古田理事長の性奴隷兼手駒になってしまう。
シズナを洗脳するため注入された淫獣ウィルスの効果は永続的なものではないらしく、しばらく放っておくと洗脳が解けてしまう。それゆえ、シズナは一時的に正気を取り戻すこともあるが、反撃に失敗するとまたウィルスを注入されて性奴隷に逆戻りとなる。
ウィルス漬けにされたシズナは、常に佐古田のちんぽを欲しがる淫乱女と化す。地下に監禁したミヤビの調教を自ら買って出るなど、元部下に対しても情け容赦がない。悪堕ちした非情の女上司として、アスカやミヤビの捜査を秘密裏に妨害してくる厄介なヒロインだ。
*アスカと絡むエロシーンについては、アスカのエロシーンを参照。
西条 千早希(CV:桜城ちか) & 周防 琴子(CV:逢月ねる)
西条千早希と周防琴子は、アスカのクラスメイト。琴子は寮でのアスカのルームメイトでもある。また、千早希の父親は衆議院議員であり、佐古田理事長の協力者でもある。
千早希と琴子は処女だが、アスカとは違って、人並み程度にはエッチなことに関心がある。千早希は週イチでオナニーする習慣があり、ルームメイトに知られないよう、お風呂やトイレでしているらしい。琴子のほうは、ネットのエッチな動画でペニスを鑑賞したことがあるという。
千早希と琴子は、α種族召喚のための巫女として佐古田理事長に選ばれる。巫女は祀りの日まで処女でなければならないので、彼女たちの処女膜は大事にされるが、口やアナルでの性交についてはその限りではない。
千早希と琴子は他のクラスメイトたちとともに、学園のVIPな父兄のための性玩具として度々給される。そのなかで、目隠しした状態で実の父親にフェラしたり、アナル処女を捧げるなどの近親姦も行われる。その際、どの程度正気でいるかはシーンによってまちまちだが、相手が父親だと気づいて戸惑うような描写もある。
*アスカと絡むエロシーンについては、アスカのエロシーンを参照。
その他
モブやα種族とのエロシーンも用意されている。名前つきのモブもいるが、作中で活躍の機会は与えられていない。ただ犯されるだけの存在である。
作品の評価
評価:良 異種姦や洗脳催眠の要素を交えつつ様々な変態嗜好に配慮した本作は、総花的なエロシーン集としてみるなら優秀な作品である。エロシーンの内容がヒロインごとにきっちり差別化されている。ヒロインは性格の違いはもちろんのこと、洗脳・催眠で受ける影響にも違いがあり、そのことがエロシーンにもちゃんと反映されているのが良い。
しかしながら、ハード異種姦をウリにしているのに、人間主体のエロシーンが多いことには不満を覚える。確かに多くのエロシーンでは触手などの異形が登場するものの、それらは拘束具や淫具、あるいはペニスの代わりといった扱いに終始することが多く、ヒロインを犯す意思を持った主体はあくまで人間という場合が多い。
作中でも、淫獣、淫獣細胞を取り込んだ人間、淫獣ウィルスに感染した人間の三者は区別されている。淫獣以外はあくまで人間のほうにカテゴライズされているが、果たしてそのような区別は必要か? 本作の「ハード異種姦」というテーマからすれば、それらも後天的な淫獣として、もっと人外であることを強調したほうが良かったのではないかと思う。
なお、本作は、2015年発売の「敗北の淫獣ハンター・月氷姫レイ ~名門女学生と共に触手の苗床にされる美少女剣士~」(リンク先はDLsite)の続編に当たる。メインヒロインは異なるが、前作の世界観は継承しているようで、前作のメインヒロインもちょっとだけ出てくる。しかし、本作は別にストーリー重視の作品ではないので、特に前作をプレイ済みであることが必須だというわけではないと思われる。