Argonauts『間宮摩美は癒やしてあげたい』レビュー(評価:良)

サキュバスの女学生とエッチなレッスンを通じて愛を育む作品。エロシーンはスローセックス志向であり、プレイ自体にあまり過激さはないが、エロさは充分感じられる。コンドームの着用、野外プレイあり。

あらすじ

広瀬(ひろせ)浩市(こういち)は勤めていた会社が潰れたその日、偶然街で出会った間宮(まみや)摩美(まみ)高梨(たかなし)真凜(まりん)により山奥の隠れ里に連れて来られた。隠れ里には淫魔(サキュバス)達の女学院があり、摩美と真凜はそこの学生だった。

摩美の母親である学院理事長が言うには、力の扱いが未熟なサキュバスは男の精力を奪いすぎて文字通り”昇天”させてしまう。そこで、女学生の中から希望者を募り、外部の男性とエッチさせることで力の制御を覚えさせる研修計画――ON(男に・慣れる)プロジェクトを立ち上げたのだという。

浩市は、摩美の強力な吸精に耐えられるほど莫大な精力の持ち主であり、まさに研修生の相手役にはうってつけだった。こうして浩市はONプロジェクトの推進者として学院に就職し、サキュバスの研修生達にエッチな指導を行うことになった。

どんな作品なのか?

ハーレム志向だが、今作の攻略対象は1人

出典:Argonauts『間宮摩美は癒やしてあげたい』(2022)

外界から隔離された淫魔女学院の宿舎で、サキュバスの少女相手に性的な指導を行う“癒やしてあげたい”シリーズの第1作目。公式サイトをみると、ヒロインの個別ルートごとに別売りになっているようにみえるが、実際は続編物かもしれない(∵エンディングの後に”To Be Continued”とある)。

舞台設定は明らかなハーレム志向であり、作中でも今後のハーレム展開を強く匂わせている。だが、今作に限って言えば、エッチできるヒロインは間宮(まみや)摩美(まみ)(CV: 北大路ゆき)一人だけだ。

大人しそうにみえて、強かな淫魔

出典:同上

普段の摩美は大人しく控えめで、恥ずかしがり屋な少女だ。しかし彼女は、いったん自分の男を見定めると独占欲を覚え、刹那的な性衝動にかられる典型的なサキュバスでもある。

魔美と浩市は幼い頃に出会ったことがあり、浩市に対する摩美の好感度は最初から高い。さらに摩美にはとある事情で浩市の人生を歪めた負い目があり、彼に罪滅ぼしをしたいと思っている。

その贖罪意識もあってか、摩美は自分の体で浩市を癒やし、気持ち良くしてあげたいという思いが強いようだ。そして、それはエロシーンにもしっかり反映されている。

しかし摩美は、やはりサキュバスというべきか、意中の相手への単なる奉仕行為では終わらない女である。しっかり浩市と結ばれる将来を見据えており、自分と彼の立場での現実的な妥協点を受け入れたうえで、彼の身も心も我が物にしようとする強かな一面もある。

スローセックス志向のエロシーン

サキュバスとの研修は、あくまで力の制御に慣れさせることが目的だ。セックスの快楽を貪ること自体が目的ではないため、エロシーンの進展具合はとてもゆったりとしている。序盤は穏やかなペッティングに終始し、ようやく本番まで辿り着いても、しばらくは「外出し」または「コンドーム着用」になる。

出典:同上

ちなみに、サキュバスとのセックスでゴムを着用する理由は、避妊が主目的ではない。力の制御が未熟なサキュバスに中出しすると、ごっそりと精力を搾取されて最悪死んでしまうからだ。いくら浩市の精力が莫大だといっても、一度に大量の精を吸われれば気絶くらいはする。そのため、セックスにはとても慎重にならざるを得ないのだ。

中出しが無事解禁されるのは、中盤以降になる。ここからは、浩市自室のベッド以外でもまぐわうようになり、パイズリフェラチオなどの奉仕プレイ、騎乗位といった摩美主体のエッチが増えてくる。

――自分だけ気持ち良くなるのではなく、相手にも気持ち良くなってほしい。そして究極的には、心を通じ合わせて一緒に気持ち良くなりたい、という思いが伝わってくるようだ。

単純な快楽追求よりもセックスを通じたコミュニケーションを重視しているので、プレイ自体は決して派手でも変態的でもない。しかしながら、極めて優秀なグラフィックとCV、丁寧な心理描写により、エロシーンは充分抜ける内容に仕上がっている。

基本CG 28枚。エロシーン 19(すべて摩美)。具体的にどんなプレイがあるかについては、このレビューの「エロシーンのリスト」を参照。

評価

長所

+++ 最高にエロティックなグラフィック

本作に登場する淫魔はイイ子ちゃんだらけなので、勘違いされがちだが、本来のサキュバスは男の天敵だ。まぐわった男の精力を奪い取り、時には取り殺し、気に入った相手は自分のものにしたくなるという情の深い半妖なのだ。

出典:同上

いかにサキュバスが男を堕落させる存在かを知りたければ、まずこのおっぱいを見てほしい。鷲掴みにされてなお余裕を感じさせるその奥深さ。寄せられた胸の谷間に指を挿れたなら、どこまでも堕ちていきそうな底なしの魅力あるおっぱいを。

本作のおっぱいは神作画である。おっぱい星人ならば五体投地でダイブしたくなる魔性のおっぱいである。

エロシーンにおいて、摩美のおっぱいは様々な表情をみせてくれる。浴槽のお湯に浮かんだ浮き輪おっぱい、服やブラに押し下げられてお辞儀したおっぱい、ローアングルから見上げた下乳など、どれも素晴らしく魅力的だ。

無論、摩美の魅力はその巨乳のみにあるのではない。適度に肉のついた腹筋や太腿、その間にある不毛の緩やかな丘に刻まれた淫紋さえも美しい。

出典:同上

普段は大人しい印象のある摩美が、瞳にハートマークを浮かべて微笑みかける表情の歪さも堪らない。そこにいるのは美少女なのに、その微笑みにはセクシーな異性を前にした中年オヤジのような厭らしさがある。そのギャップが、間違いなく彼女は男の精を好んで搾取する淫魔なのだと教えてくれる。

++ 嬌声とモノローグ

エロシーンでのテキストは、通常のADV形式と台詞付CG集形式が混在している。ADV形式は浩市視点、台詞付CG集形式は摩美視点というふうに使い分けられている。

さらに摩美視点では、会話(縁付楕円吹き出し)とモノローグ (長方形吹き出し)とで、声の調子が異なる。会話ではBGVと同じように甘い嬌声を上げているが、モノローグでは逆に冷静な朗読調になっている。

嬌声とモノローグの声のギャップは、摩美の内心の動きを際立たせる。それが、スローセックス志向の穏やかなエロシーンにはとても良く合っていた。

短所

-- 不愉快なエンディング(ネタバレ)

幼い頃に不幸な邂逅のあった男女が再会し、セックスによるコミュニケーションを通じて互いの心を癒やし、親睦を深め、そして恋人になるというストーリー展開は、癒やしをテーマにした本作に相応しい内容だった――少なくとも最後のエロシーンまではそうだったのだが、その後の短い幕切れで全てが台無しになった。

浩市が不幸なのは実は魑魅魍魎に取り憑かれているせいだ、というオカルト要素を取ってつけたまでは何とか許せる。一応そのための細い伏線も張られてはいたし、多少の違和感はあっても手厳しく批判するほどの瑕疵ではない。

だが、浩市の除霊のために、津友莉(ゆうり)に研修参加(=セックス)を半ば強要しようとしたのはダメだ。ONプロジェクトへの参加は立候補制であり、嫌がる女の子に無理やり経験させる趣旨ではないからだ。

津友莉はエッチに興味がないわけではないようだが、それでも一生清い体のままでいたいと本人は常日頃から主張しているのだ。そんな子に、人助けだから、もっと清い心になれるかもしれないからといって、研修参加を促すのは無神経だ。

本作は、津友莉にそんな無茶振りをしたところで、唐突に”To Be Continued”となる。後味が悪いにも程がある。この不快感は続編で解消されるのかもしれないが、本作単体のエンディングとしてみれば最低な終わり方だ。

総評

評価:良 エロシーンの作画は満点。摩美のいやらしい表情や肉体はもちろんのこと、背景も丁寧に描かれており、非常に完成度が高かった。スローセックス志向のエロシーンに過激さはないが、かわりに回数を重ねるたびにじわじわと昂ぶっていくようなエロさを味わえた。

ストーリーについては、次回に繋げる幕切れが酷すぎた。その直前までは決して悪くなかったのに、なぜあのように無茶苦茶なエンディングを付け足す気になったのか、理解に苦しむ。次回作も購入するつもりだが、せめて今作の最後で与えた悪印象を覆すような内容を期待したい。

エロシーンのリスト

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No.プレイ場所衣装
01軽いハグ。浩市自室サキュバス
02おっぱい愛撫。浩市自室サキュバス
03おっぱい愛撫。
おっぱい鷲掴み&乳首弄り。
コンドームをつけてあげる→手コキ。
浩市自室サキュバス
04おっぱい愛撫。
手コキ&キス。
浩市自室サキュバス
05手コキ&キス。
【生ハメ】正常位(処女喪失)→手コキ(ぶっかけ)。
浩市自室サキュバス
06おっぱい愛撫。
【ゴム着用】騎乗位。
コンドーム内精液鑑賞。
浩市自室制服
07【ゴム着用】対面座位。浩市自室制服
08おっぱい愛撫。
【ゴム着用】側位。
浩市自室制服→全裸
09ブラ外し→おっぱい鷲掴み&乳首弄り。
【生ハメ】正常位(中出し)。
浩市自室下着→全裸
10【生ハメ】湯船のなかで背面座位(中出し)。浴室全裸
11湯船のなかでキス。
フェラチオ(口内射精)。
浴室全裸
12【生ハメ】背面騎乗位(中出し)。浴室全裸
13パイズリ(顔射)。浩市自室制服
14【生ハメ】横向き松葉崩し(中出し)。浩市自室全裸
15【生ハメ】立ちバック(中出し)。鎮守の森私服
16【生ハメ】騎乗位(中出し)。浩市自室サキュバス
17【生ハメ】対面座位(中出し)。浩市自室サキュバス
18【生ハメ】側位(連続中出し)。浩市自室全裸
19【生ハメ】背面駅弁ファック(連続中出し)。学院の庭私服

販売サイト(DL版, パッケージ版)

ダウンロード版
パッケージ版
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著者
Asmiya
Asmiya

旧サイト(DLdou)含めて10年近く、主にエロゲーのレビューや攻略記事を書いています。レビューは「その作品の購入を検討するにあたって必要となる情報を、出来るだけシンプルに詰め込もう」という観点から試行錯誤しており、時折書き方が変わることがあります。更新情報はTwitterやフィード(RSS)で配信しています。

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