NTロボ処女作にして、人気寝取らせシリーズの第1作目。最愛の妻が借金の見返りとして友人の男に抱かれる話。寝取らせのシチュエーションは、主人公がいる自宅と、主人公のいない屋外での露出プレイ(アナルセックスあり)の2種類がある。
会社の経営に行き詰まった主人公は、ある日、友人のタケオに借金を申し入れた。するとタケオは金を貸す条件として、以前から好きだった主人公の妻のカオリを抱かせることを要求した。主人公は拒否したかったが、カオリは夫と産まれたばかりの子のために、タケオに抱かれることを受け入れてしまう。
どうやらカオリとタケオの体の相性はとても良かったらしい。カオリは貸し出されている間、タケオの名前をさん付けで呼ぶ。タケオのチンポは夫のそれよりも大きく、荒々しいセックスで膣奥まで快楽を仕込まれた結果、もはやその味を忘れられなくなった様子だ。
当初の約束では一晩限りであったが、追加の資金を得るために、カオリは今後もタケオに抱かれることになる。中出しも解禁される。それは主人公も不本意ながら了承した上でのことだ。
主人公は、自宅では壁一枚隔てた先で、今まで聞いたことのないような妻の嬌声を聞く。そして結婚指輪を外した妻がタケオに呼ばれて外出するとき、主人公はタケオから渡された無線機器を使い、妻の本気の嬌声をリアルタイムで聞くことになるのだった。
本作は、(執筆時点では)シリーズ中唯一のCG集形式だ。妻を寝取る男が初めから彼女に横恋慕している点や、主人公自身は寝取らせに乗り気でないという点でも、本作より後のシリーズ作品とは趣が異なる。
この作品は処女作ということもあり、ストーリーも作画も同シリーズの他作品と比べてかなり荒い。ストーリー展開はダイジェスト気味であり、作者の描きたかったシチュエーションを継ぎ接ぎしたものという印象がある。作画は人体のバランスや背景の遠近感がだいぶおかしく、純粋なCG集としては高く評価できない。
しかしながら、他の男に呼ばれたときの妻の嬉しそうな表情や、寝取られの進捗を示唆する結婚指輪、そして露出ないし羞恥系のシチュエーションなど、他のシリーズ作品にも受け継がれていくアイデンティティ的な要素については、本作こそが起源だ。また、2作目以降とは主人公の寝取らせに対するスタンスがまるで違うので、寝取らせ嗜好でない主人公のほうが好みなら、1作目のほうが良いかもしれない。