『愛妻、同意の上、寝取られ』シリーズの2作目。前作の続編ではない独立した作品なので、本作から読み始めてもOK。エロシーンは、夫不在の自宅での乱交(男4女1)に特化している。
主人公と遥は結婚7年目の仲の良い子持ち夫婦。ただし、主人公が寝取らせ嗜好を打ち明けて以来、遥のほうは何度も他人に抱かれた経験がある。遥ははじめ嫌がっていたが、近頃では満更でもない様子だと主人公は考えていた。
本作は、息子が冬休みで祖父母の家に泊まりに行っているはずの一週間、ネットで募集した見知らぬ男達に自宅ごと妻を貸し出した際の一部始終を描いている。遥が男達と乱交している様子は、自宅の隠しカメラで撮影されているが、主人公はそれをリアルタイムで観ることはできない。そのため、妻の貸し出し期間中、主人公は遥の現状を想像しながらホテルで悶々とした日々を送り、7日経ってようやく禁断の録画ビデオを視聴できるようになる。
一方、自宅での乱交は遥1人で男4人を相手するため、遥はろくに休む間もなく男達に全部の穴(口・膣・アナル)を犯され続けることになる。遥はピルを事前に服用しているためーーそれでも妊娠のリスクは無くならないがーー生ハメでの乱交を続ける。
男達は後腐れなく女をまわせるというこの得難い状況を最大限楽しむ腹積もりであり、遥の今後に差し障りがあるようなプレイも平然と行ってくる。例えば、偶然居合わせた息子が見ている前で飲尿させるプレイなんて、後先を考えていたらできはしないだろう。
本作の連続性のある濃密なエロシーンは、シリーズ屈指の出来栄えだ。寝取らせプレイを乱交に特化させ、なおかつ短期間に集中させていることが上手く働いたのだろう。男達の倫理観の無さと遥のマゾヒストぶりがとても良く噛み合っていた。エロシーンだけでなく、主人公に対して情け容赦のない終盤のストーリー展開にも非常に興奮させられた。
作画のほうも前作と比べればだいぶ安定しており、充分なエロさが伝わってきた。私が好きな『愛妻、同意の上、寝取られ』シリーズは、この2作目からだ。次回作も本作とはまた違った方向性で最高なので、そちらも後でレビューしようと思う(*執筆時点の既刊全巻までレビュー予定)。