真性ロリコンを主人公とした変態家族の明るい近親相姦もの。すべてのロリコンが買うべき大傑作として推薦したい。発売当初はパッケージ版しかなくて購入のハードルが高かったが、今なら人知れずDL版を購入できる。だから、買おう。
ストーリーの特色
端的に言って、どんな作品なのか?
本作は、元同人作家のロリコン男(田中 美希男)が、クレイジーサイコな子持ちバツイチ女神(愛宮 麻衣)と事実婚し、愛宮家のロリっ子たちとエッチする日々を送るーーそんな羨まけしからん作品だ。
しかし意外にも、本作のストーリーには一貫したテーマ性があり、ロリコンをはじめとする現代的アウト・カーストの心に刺さるものがある。
真性ロリコンは、妻の連れ子に勃起する
先に言っておくと、「好きなことを我慢せず自分らしく生きよ」というのが、本作の大きなテーマの一つである。しかしそう言うのは容易いが、倫理的に許されない存在であるロリコンの多くは、そのように生きることができない。我慢できないロリコンは豚箱に幽閉される定めにあり、我慢できるロリコンは自分を押し殺して生きるしかないのだ。
田中美希男もまた、自分の欲望を抑えて生きる道を選んだ男だった。彼は以前、町で見かけた少女にガチめの告白を繰り返す不審者であった。しかし、108回目に告白した少女の暴言に叩きのめされたとき、ロリコンとしての人生に深く絶望した。彼は「飯大臣」として知られた大手ロリ同人作家であったが、筆を折る決意を固め、その日を境に同人界から姿を消した。
美希男はダメ元で婚活パーティをさまよい、そして一人の女神と出会った。女神の名は、愛宮麻衣(えのみや まい)といった。麻衣は、美希男が無職で何ら客観的な魅力を持たないにもかかわらず、彼の存在をなぜか全肯定し、再婚相手として暖かく迎え入れてくれた。
しかし、美希男にとって、麻衣は性欲の対象ではなかった。麻衣の肉体美は成熟した女性のものであり、その熟れた体臭には彼の求める甘い匂いが感じられなかったからだ。
美希男が欲情したのは、麻衣の2人の連れ子(碧と琴莉)と、麻衣の姉(真姫)だった。碧はJC、琴莉はJSくらいの女の子で、真姫は見た目JC、実年齢は麻衣より上という合法ロリータだ。美希男は麻衣の裸体をみても勃起すらしなかったが、麻衣の連れ子と姉の愛らしさには我慢汁を滴らせた。
この婚期を逃したくない美希男は、自分がロリコンの変態野郎であることを隠したままだった。だが、自分好みのロリっ子3人と今後一つ屋根の下に暮らすとなれば、真性ロリコンは自分の欲望を殺し続けることができるだろうか?
答えはもちろんNOだ。真性ロリコンにとって生殺しのストレスは死をもたらす。しかし、そんな本来隔離されるべき存在でさえ、自分を押し殺さずに生きることが許される場所ーーそれが、麻衣たちのいる愛宮家なのである。
どうしようもない変態たちの楽園
愛宮家では、あらゆる変態嗜好が受け入れられる。ただし、無条件ではない。それが両当事者にとっての幸福に繋がるものでなければならない。つまり、無理やり少女を強姦するのはNGということだ。
愛宮家の女たちは、本人が無自覚にせよ自覚があるにせよ、どうしようもない変態性を抱えている。愛宮家に招かれた美希男に求められているのは、彼女たちの欲望をすべて受け入れ、解き放ってあげることだ(具体的に彼女たちがどんな欲望を持っているのかについては、ヒロイン個別のレビューを参照)。
そのためにはまず、美希男自身がもう一度ロリコンとして生きることを覚悟しなければならない。ロリっ子たちへの欲情を我慢せず、自分らしく振る舞うことを躊躇ってはならない。
だから、プレイヤーであるあなたは愛宮家の大黒柱としてーー例えばそう、娘の染みつきおパンツに射精して汚すことを躊躇ってはならない。あどけない娘の菊門に座薬を挿れ、指で腸内の暖かさを感じることを忌避してはならない。あなたがいるとは知らずに、同じ浴室に裸で入ってきた娘を追い出してはならない。すでに妻となるべき相手がいるのに、小さな恋人や愛人を持つことに後ろめたさを感じてはならない。
美希男と愛宮家の女たちは、幸せな形で互いに依存しあって生きていかねばならない。愛宮家、後の田中家は、どうしようもない変態たちが本当の自分を開放できる楽園である。たとえどんなに世間がロリコンに罵詈雑言を浴びせようとも、この楽園とその周囲にあるかぎり、自分の欲望を抑え込む必要はないのだ。
エロシーンについての概観
基本CGとエロシーン数
エロシーン枠 合計59:碧 15、琴莉 18、真姫 10、麻衣 13、etc 3(真姫&麻衣 1, 碧&真姫/琴莉&麻衣 1, ハーレム 1)
基本CGは77枚。アブノーマルな性的嗜好特化型の作品としては、量的には並といったところ。
しかし、背景も含めた一枚絵のクオリティは非常に高い。また、E-moteにより動く立ち絵は、抜きゲーとしては現行最高レベルの完成度で仕上げられている。
フェティッシュな着衣表現
本作のビジュアル的な見所は、フェティッシュな着衣表現への強いこだわりだろう。
一枚絵の7割以上は、ヒロインが着衣ないし半裸の姿で描かれている。衣装は、セーラー服、魔法少女コスプレ、パジャマ、部屋着など、屋内エッチにおいて需要の高いものが揃えられている。
また、少女のパンツへのこだわりは並々ならぬものがあり、碧と琴莉はシーン別に異なるパンツを履いている。特に、碧のエロシーンでは、パンツを履いていること自体への思い入れも感じられ、パンツに滲んだ濡れ染みの差分まで用意されている。
着衣したヒロインの魅せ方についても、こだわりが感じられる。美希男の主観から着衣の隙間の乳首や股間をガン見したり、見えそうで見えないセーラー服の絶対領域をややローアングルから眺めたりと、チラリズムの表現にも抜かりがない。
それでいて、少女たちが自ら秘所を見せる場合には、少しも憚ることなくはっきりと描かれている。股間にかかったモザイクは、もはやそれ自体が描線と化しており、一本のマン筋が少女の無毛の丘を縦断している。また、肛門は挿入前無修正であり、色素の薄い少女のアナルを拝むことができる。
どんなエロシーンがあるのか?
愛宮家の女たちは、それぞれ異なる性的嗜好や目的意識を持っている。そのため、エロシーンの趣向はヒロインごとに異なる。
ここでは、印象深いシーンを列挙するに留める。もっと踏み込んだ情報が必要なら、ヒロインの個別レビューを参考にしてほしい。
ヒロインについての個別レビュー(ネタバレ注意)
愛宮 琴莉 (CV:小波すず)
美希男をパパと呼んで慕う愛宮家の次女。学校では早期性教育を受けているが、詳しいことはよく分かっていない様子。パパのザーメンをおしっこと勘違いしているため、はじめてのアナル中出しは琴莉にとっては温泉浣腸のようなものだったろう。
琴莉は、美希男に座薬を挿れてもらって後、アナル快楽に目覚める。パパのことを思うと、お尻の穴が疼くらしい。アナルオナニーで疼きを解消したりもするが、パパに弄ってもらうのが一番気持いいという。
そんな琴莉は、パパとのアナルプレイに積極的な態度をみせる。パパとお出かけする際には、いつアナルセックスしてもいいように、事前にお尻にゼリーを詰めてくるほどだ。一方、パパのほうは、琴莉の成長に合わせてアナルを開発していけるようにするためか、大小の本格的な浣腸器具まで用意して、なぜか碧に羨ましがられている。
また、琴莉は魔法少女アニメのフルルが大好きだ。美希男にフルルのコスプレをプレゼントされてからは、そのコスプレの一部であるローライズパンツを普段身につけるようになる。当然、コスプレしたままで、なりきりエッチすることもある。
琴莉ルートは、ロリコンとしての欲望に流され続けた美希男が最終的に行き着く、業の深いルートである。美希男は、小さな女の子の性器や排泄器官を弄るたびに自己嫌悪に陥るが、琴莉のほうはそんな彼を微笑みで迎えてくれる。美希男が泣いていたのなら、「泣かないで」と言って気持ちに寄り添ってくれる琴莉は、幼いながらもバブミのある少女だ。
琴莉は麻衣によく似ているので、将来は麻衣のように立派な変態さんになるだろう。
愛宮 麻衣 (CV:風花ましろ)
無職の美希男と事実婚した奇特な看護師さん。美希男の存在を全肯定してくれる女神のような女性だが、本作で一番アブノーマルな痴女でもある。
麻衣は、「飯大臣」こと美希男の大ファンであり、自身も彼と同じくロリコンである。自分の娘たちの愛らしさに性的興奮を覚え、もし自分にちんぽが生えていたなら犯したいほどだという。
ロリコンであることで思い悩んだ過去を持つ麻衣は、飯大臣のロリ同人誌に出会えたことで孤独な心を救われた。以来、麻衣は、飯大臣の同人誌を参考にオナニーによる自己開発を続け、男好きする淫らなからだを育てあげた。
そんな麻衣とのエロシーンは、彼女の変態願望をともに実現しながらも、彼女自身が開発し続けた肉体のエロさを試すようなもの。前の夫には試すこともなかった濃厚なフェラチオを実演し、6年かけて熟成させたアナルで美希男のペニスを飲み込むのだ。
麻衣のクレイジーサイコな異常性は、本人のルート以外でもちらほらと伺える。このド変態女が今まで愛宮家の家長をしてきたからこそ、愛宮家の娘たちは、再婚相手がロリコンであっても受け入れてくれたのだろう。我々好みの少女たちに変態の種を撒いてくれたことには感謝しかない。
愛宮 真姫 (CV:八尋まみ)
麻衣の姉。つまり、愛宮家で一番の年長者だが、見た目としては碧より年下にしか見えない。美希男の嗅覚によると、本物のロリータの甘い匂いがするそうで、彼の性欲の対象内にある。ロリっ子相手にしか勃起しない美希男にとっては、結婚するには一番無難な相手だろう。なにせ、彼女相手ならば合法なのだから。
真姫は、愛宮家のなかでは性的嗜好が比較的ノーマルな女のコだ。しかし、真姫は妹の麻衣に対して強いコンプレックスを抱いており、それが原因となって突拍子もない行動に出ることになる。麻衣相手には勃起しない美希男に対し、真姫は自分とセックストレーニングをするよう持ちかけたのだ。
真姫曰く、真姫と麻衣は昔は双子のようにそっくりな姉妹だった、とのこと。だから、昔の麻衣によく似た真姫でセックスの経験を積んでいけば、いつかは麻衣にも興奮できるのではないかという超理論だ。何だかよく分からない展開だが、真姫のように愛らしい合法ロリの処女を貰えるなら、ノープロブレムと言わせていただきたい。
なお、真姫は経理職志望で就活中なので、作中では黒のリクルートスーツを着ていることも多い。キッザ○アで働く子どものように可愛らしい姿だ。そんなスーツ姿の真姫とのエロシーンも、もちろん用意されている。自分を単なる性欲のはけ口ではなく、一人の女として見てもらいたいという願望を持つ真姫ちゃんに、しっかりとラブラブアクメをキメさせてあげたいものだ。
愛宮 碧 (CV:蒼乃むすび)
愛宮家の長女。美希男を「パパ」とは呼ばないかわりに、「お義父さん」と呼んでくれる。母親の離婚トラブルが原因で、前の父親と同じ”田中”姓を持つ美希男の第一印象は決して良くなかった。しかし、碧は年齢のわりにとてもフェアで真面目な性格をしているので、義父に失礼な態度を取るたびに反省もしている。
そんな碧は、実は飯大臣の信奉者という裏の顔を持っている。碧は、麻衣所有の飯大臣コレクション(観賞用)を密かに愛読しており、作品の世界観に没頭しながらオナニーすることを習慣としている。オナニーするときは全裸が基本であり、吹き出した愛液やおしっこで床を汚さないよう、予め防水シートを敷いておくという。
筋金入りのオナニストである碧は、憧れの飯大臣先生(=美希男)とエッチするようになっても、オナニーを止めたりしない。オナニーは一人きりで行う神聖な行為であり、美希男とのセックスとは別腹なのだ。
碧は、母親の麻衣に勝るとも劣らないド変態である。美希男が目の前でザーメンぶっかけたカレーを淡々と食べてくれたり、パンツに濡れ染みをつけたまま来てくれるような、義父思いの素晴らしい娘だ。
碧は、他ヒロインのルートでもちょくちょく顔を出してくる。普段はツンツンしているくせに、時々拗ねたり羨んでみたりといった態度を見せる。私は、一番好きな碧を最後に攻略したかったので、そんなふうに猫っぽい態度を見せられるたび、自制心をきかせるのが大変だった。
作品の評価
評価:秀 至高のロリゲーと呼べる作品だった。野々原幹原画の作品でこんなに興奮させられたのは、「姪少女」や「微少女」(リンク先はDMM)以来だ。
和姦のロリゲーはストーリー展開にどうしても無理が生じやすいが、この作品はテーマ性がしっかりしているので、多少強引な展開はあっても話の軸はブレていない。
また、本作の近親相姦は、基本的に誰かの不幸の上で成り立つものではないので、暗い気分にならず、安心してプレイすることができる。そのぶん背徳感は薄いのだけれども、そもそも背徳感を求めて本作を購入する方は、たぶんいないだろう。
テキストはとても読みやすく、疲れきった頭のまま読んでも理解しやすい。おかげで日常の掛け合いや、愛らしくも変態的なエロシーンを読み進めるのに苦労がない。
解像度高めの一枚絵はとても美しく、細部までこだわりが感じられる。特にフェティッシュな着衣表現や、少女のマン筋を描くことにかけては並々ならぬものがある。ただ、ヒロインの性器や肛門を描くことには情熱がこもっていても、男性器の作画に関しては大雑把ということや、水着や体操着といった高需要の衣装がなぜか存在しないことだけが残念だ。
この作品は非常に素晴らしいのだけれども、単純所持するにはリスクのあるパッケージが玉に瑕だった。しかし現在ではダウンロード版がリリースされているので、もはや購入を躊躇う理由はないだろう。ロリっ子が好きなら、迷わず買うといい。